ニューヨーク/マンハッタン

意外と知らないハロウィンのこと(前編)

今年もハロウィンの季節がやってまいりました。近年では日本でも10月31日に仮装をして皆で表を行進するのが定着しました。でも、なぜハロウィンが10月31日なのかご存じですか? なぜ仮装するのでしょう? なぜかぼちゃなのでしょう? それらの背景をご存じない方は、意外と多いのではないでしょうか。

「へっへっへー。待ってたぜ」

ハロウィンは一見、民間行事ですが、実は古代ケルト人が作った宗教的な意味合いを持つ行事でした。ケルト人とはヨーロッパの先住民族であり、ローマ帝国とゲルマン民族に圧迫されたのち独自性を失い、アイルランド、スコットランド、ウェールズなどの1部に残るだけになった人々ですね。

「あなた、今年もハロウィンが来たわね」、「そうだね」

ケルト人にとっては10月31日が大晦日であり、その夜が秋の最終日、そしてそれが明けて冬の初日と認識され、収穫祭が設けられました。祭りでは作物と動物の生贄を捧げ、祭司たちが火の回りで踊るなどしました。その夜は死者の霊が家族を訪れると信じられていましたが、その際に魔女などのよろしくないやからが、どさくさにまぎれてイベントに便乗するので、人々はそれらから身を守るために仮面をかぶり、魔除けの焚火を焚きました。

ニューヨークでのハロウィン・パレードの様子
(画像提供:Walter Wlodarczyk/NYC & Company)

 

焚火では、内部をくり抜いた「カブ」を使用しました。ハロウィンがアメリカに入って来たのち、アメリカでのカブの生産量は少なかったため、かぼちゃが代わりに使用されてそれが定着しました。

(画像提供:Walter Wlodarczyk/NYC & Company)

ハロウィンはキリスト教には関係のない行事なのですが、「Halloween」という単語はキリスト教が起源となっており、「All Hallows' Eve(諸聖人の日の前夜)」を意味するスコットランド語とのこと。

デコレーションに気合が入っています。

19世紀にアイルランドとスコットランドから移民がアメリカに来たのち、アメリカでもハロウィンが行われるようになり、移民のコミュニティ以外でもそれが定着しました。20世紀に入ると人種や宗教に関係なく受け入れられ、1950年代にはメディアを通して知られ、全米的に定着しました。

スーパーの表に飾られたかぼちゃ

アメリカ流にアレンジされたハロウィンは、海外で勤務するアメリカ人とその家族たちが行ったことで他国人にも受け入れられ、それが現在、我々が知るハロウィン・イベントになりました。

後編に続きます)

by シュバリエ・ド・バリバリ

 

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